2012年04月03日

いのちは神様からのプレゼント ~佐藤初女さん講演会より~

3月18日、いのちの電話静岡支部の主催により、
静岡英和学院にて、佐藤初女さんの講演会が行われました。

「初女さんが静岡に来る!!!」face25
関東から駆けつけた友達3名と、大興奮で申し込みました。


佐藤初女さん、91歳。
青森県弘前市の山奥の教会にて、
悩める人々、病める人々を受け入れ、話を聞き、
シンプルながらも愛情たっぷりの食事を振る舞い、
痛みを分かち合う「森のイスキア」icon25を主催。

教育・福祉の面では数々の功労賞を受賞され、
食の分野では「おむすびで人を幸せにする」ことで有名。

福島などの被災地を含め、各地へ講演に出向かれ、
静岡は4年ぶりとのこと。忙しく活躍されています。


やわらかく波打つ東北弁。
ゆっくりと、でも、テンポ良く、
ご自身の活動や「命」についてお話された後、
長い時間をかけて来場者の質問全てにお答えになり、
時間ぴったりに終了。お見事!

声を聞くだけで、とーっても心地よくなり、
来場者の多くが眠りに誘われました。face17
すごい、癒し力!!

娘のインフルエンザ看病明け。
がんばって聞き取った成果をここに共有させていただきます。
(理解の違う点がありましたら、ご容赦くださいませ。)


 ~ いのちは神様からのプレゼント~

 阪神に続き、東北も震災。
 心の傷の要因は増え続け、日々を乗り切ることが精一杯。
 先のことばかり考えて、大切な「今」を見失っていませんか?

 よく、子供を作りたい、作りなさいという話を聞きますが、
 それは間違っています。
 命は神様からのプレゼント。
 出産した時が誕生と言われますが、
 お腹にいるときから「命」はあります。

 私たちは「命」をつなぐために食材の「命」をいただいています。
 季節や素材によって、一番美味しくなる方法を考えながら料理します。
 旬の野菜は、ゆがいて「透きとおる時」が一番良い時です。
 食べると、「生きよう」と思えるんです。
 だから、私がお話を聞くときにちょっとした食事をお出しするんです。

 ― 悩みを聞いて自分まで落ち込んでしまいませんか?
 ・・・ないですね。
  「何とかしてあげよう」と思いながら聞いたら大変なんです。
  何時間聞いてもわからない。答えなんか、出せません。
  マッサラな気持ちで聞くんです。
  そうすると、いつの間にか、本人が自分で答えを出すんです。
  自分で出した答えだから、実践できるんです。

 
 - 初女さんのストレス解消法は?
 ・・・手を使って難しいことをするといいですよ。
  手に集中するとほかの事を考えなくなる。
  だから、料理の中でも、下ごしらえ等、手の込んだことをするのです。

 みなさん、いろいろと考えることが多くて、急いでしまいますが、
 行き詰ったときには、『ちょっとの休憩』が大事なんです。

 おむすびはね。すごい力を持っています。
 「このおむすびで人を癒そう」なんて思って作ってはいません。
 ご飯が炊き上がるまでは喜んでもらえるように考えますが、
 結ぶときは「無心」です。


空っぽになって何かをやり遂げる。
自分のためであれ、人のためであれ、
料理をしたり、話をしたり聞いたりして、人は救われるのです。

日々の生活の中で「無」は体感できるものなのですね。



Posted by 株式会社ジャスティス at 14:08

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いのちは神様からのプレゼント ~佐藤初女さん講演会より~